石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

斑入りグリーンネックレスと万宝【成長記録:2020年・冬】

f:id:haworthii:20210223161131j:plain

■■ 斑入りグリーンネックレス・万宝 ■■

2020年・冬


~育成環境~

場所:屋外 南向きのベランダ(屋根有り)/夜間は室内に退避

水やり(グリネ):土の表面が乾いてから(2日~4日に1回程度)

水やり(万宝):土が乾いてから(7日~10日に1回程度)

追肥(グリネ):薄い液肥(月1回程度)

追肥(万宝):無し

遮光:無し

 

セネシオ属の斑入りグリーンネックレスと、万宝の成長記録です。

 

南向きのベランダで、直射日光に当てて育てています。

夜間は室内に退避しています。

グリーンネックレスは、水やり多め、液肥も月に1回程度与えています。

万宝は、多肉植物としては標準的な水やりをしています。

こちらは、あまり大きくしたくないので、追肥は与えていません。

 

今冬はグリーンネックレスの花付きが良く、12月末に大量に開花しました。

f:id:haworthii:20201224151817j:plain

我が家のグリーンネックレスは1ポットから増えたものなので、全て同一の遺伝子株だと思われます。

自家受粉させても結実する可能性は低そうなので、花は全て摘んでしまいました。

 

メノウアレンジ鉢は、秋に植え直しをしたのが功を奏したようで、順調に増えています。

f:id:haworthii:20210223162451j:plain

クリーム色の葉と、ピンク色の葉が適度に混じって可愛らしい鉢になっています。

 

ハンガーに吊っている鉢は、昼は一等地で日光浴、夜は部屋でぬくぬくさせているおかげか、モリモリに育っています。

f:id:haworthii:20210223163324j:plain

斑の入り方も、垂れ下がり方も、理想的な姿になりました。

こちらもカラフルな新芽が可愛らしいです。

f:id:haworthii:20210223163550j:plain

 

先祖返りしたグリーンネックレスで作った鳥かご鉢も順調です。

f:id:haworthii:20210223164133j:plain

斑無しは丈夫で安定感があります。

 

万宝とのコラボ鉢のグリーンネックレスは、放置していたらほぼ斑無しになってしまいました。

f:id:haworthii:20210223165323j:plain

斑無しの葉は成長が早いので、放置するとこうなります。

斑入りを維持したければ、斑無しの芽は摘芽しなければダメですね。

 

万宝もグリーンネックレスと同時期に花芽をたくさん上げましたが、万宝の花は残念な花なので、咲く前に摘んでしまいました。

 

地下茎で増えた右端の子株も立派になってきました。

f:id:haworthii:20210223170112j:plain

逆光に透かした時に見える複雑なラインが美しいです。

そういえば話題にした事が無かったのですが、万宝は紅葉すると爪がピンク色になります。

f:id:haworthii:20210223170337j:plain

しっかり紅葉させるとピンクの部分が大きくなり、やがて紫色になるようです。

基本的に甘やかしてしまうので、紫色になった姿は見たことがありません。

来年は夜間も室外管理にして、葉色の変化を見てみたいと思っています。

 

300円で実生用育苗器を作ってみた

昨年、パピラケアが種をつけた事をきっかけに、実生の魅力に目覚めてしまいました。

実生とは、植物を種から育てる事です。

欲しい種がお安く売られているのを見つけると、ついつい買い集めてしまいます。

しかし、実生の適温は20℃~35℃くらいですので、冬の間は種を蒔けません。

春を待って蒔けばいいだけの話なのですが、実生病といいますか、すぐに蒔きたくてしかたない衝動に駆られるのです。

我が家では、日当たりの良い室内で植物を育てているので、冬でも室温20℃前後になり、昼間はなんとかなりそうです。

問題は夜間の温度です。

室内とはいえ、室温は5℃くらいまで下がりますので、実生するには厳しい環境です。

冬でも種を蒔く方法は無いものでしょうか。

 

調べてみると、ヒーター付きの育苗器があれば、冬でも実生が可能だとわかりました。

さっそくネット通販で探してみました。

う~ん・・・いちまんごせんえんか・・・

正直、これを買うなら15000円分の種子を買いたいです、はい。

 

育苗器は予想以上にお高かったので諦めました。

しかし、冬の実生を諦めたわけではありません。

要は、鉢をヒーターで温めればいいわけです。

作れない事も無さそうだったので、自作してみる事にしました。

まずはお安い電熱ヒーターを探します。

80円て。↑少し値上がりしています。

いくらなんでもこんな怪しいものは買えま 買ってしまいました。

送料が250円かかるので、実質330円です。

たとえ失敗しても330円なら痛くありません。火事ニナラナケレバデスガ・・・

※電源はUSBコネクターなので、家庭用電源で使いたいときはUSBアダプターが別途必要となります。

※中国からの船便なので、到着まで1ヶ月くらいかかります。今から注文すると、春になってしまいます。

 

注文して待つ事およそ1ヶ月、件の品が到着しました。

f:id:haworthii:20210219175212j:plain

電熱シートを布で挟んであるだけですね。まぁ80円ですし想定内です。

使用電力は5V1Aなので、もしショートしても焦げる程度で済むでしょう・・・。←自己責任デス

消費電力5Wなら、サーモスタット無しでも温度が上がり過ぎることはないはずです。

 

さっそく組み立ててみます。

外枠は廃品の発泡スチロールを使います。

f:id:haworthii:20210219175314j:plain

 

電熱ヒーターをアルミホイルで挟んで、放熱効果を上げます。

f:id:haworthii:20210219175352j:plain

 

熱が鉢に直接伝わらないよう、底にプチプチを二重に敷きます。

f:id:haworthii:20210219175404j:plain

 

夜間のみ使用する想定なので、蓋は発泡スチロールのフタをそのまま使います。

実際に育ててみて、昼間も使った方がよさそうなら、光の入る透明なフタを探してこようと思います。

 コードを出す穴は力業で開けました。

f:id:haworthii:20210219175554j:plain

 

完成です。

f:id:haworthii:20210219175432j:plain

組み立てに2分、費用は330円で済んでしまいました。

 

実際に使い物になるかどうか、容器内温度を測定してみます。

容器内温度を20℃~35℃の範囲に保つ事ができれば成功です。

まず、暖かい昼間に計測してみます。

室温は18℃です。

f:id:haworthii:20210219185031j:plain

 

育苗器内の温度は・・・

f:id:haworthii:20210219185059j:plain

27℃です。(温度計を容器内から取り出したので、表示が0.5℃下がってしまいました)

およそ6時間にわたり計測して、26℃~28℃でした。

良い感じです。

これならば温度が上がり過ぎる事は無さそうです。

 

問題は夜間の温度です。

気温が一番下がる早朝の温度はどうでしょうか。

外気温は-1℃、室温は7℃です。

f:id:haworthii:20210219185429j:plain

↑ 7℃。この棒温度計、見にくい・・・。

 

育苗器内の温度は・・・

f:id:haworthii:20210219185527j:plain

21℃。

温度計は直接温まらないよう、空のプラスチック容器の上に置いています。

安物の寄せ集めで作ったわりには、なかなか良い性能です。

 

電気代は、夜間のみ10時間使用なら1ヶ月40円。

24時間フル稼働させても1ヶ月で100円かかりません。

 

次は実際に発芽させる事ができるのか、検証です。

この検証については、別途記事にしたいと思います。

 

検証記事↓