石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

少しだけ特徴が見えてきた実生ハオルチア

今年の春にハオルチアの種を2種類蒔きました。

コレクタ選抜種のジュピターと、[ブラックベルディアナ × レイトニー]の交配です。

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左が[ブラックベルディアナ × レイトニー]、右がジュピターです。

左の苗の方が細葉で明るい緑色をしています。

明るい色はレイトニー譲りかもしれません。

レイトニーは紅葉が醒めると明るいライトグリーンになります。

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こちらが父親のレイトニー。

レイトニー譲りのライトグリーンだとすると、冬には赤く色付いてくれるかもしれません。

 

[ブラックベルディアナ × レイトニー]はまだ2枚目の葉が出てきたばかりですが、この葉に早くも特徴が出ていました。

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立派なトゲが生えています。

ブラックベルディアナの特徴を引き継いでいるようです。

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こちらが母親のブラックベルディアナ。

全ての苗が同じ特徴を持っているわけではなく、中にはトゲの短いのもいます。

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特徴に違いのある2種間での交配なので、子供の特徴も多岐に渡りそうです。

幼苗は60以上あるので、その中のいくつかは期待していた赤いレース系のハオルチアになってくれるかもしれません。

 

ジュピターの方は2ヶ月以上早く蒔いた事もあり、3枚目の葉が出てきています。

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こちらは、短くどっしりとした感じの葉です。

葉の内側に薄い斑点が出ています。

 

逆光で映える多肉植物10選

多肉植物を逆光で見る機会というのは、あまり多くありません。

小さな植物が多いので見下ろす形になる事が多いですし、棚に置くにしても、棚の後ろは大体壁です。

そもそも、逆光だど植物が見にくくなってしまうので、わざわざ逆光になる位置に鉢を置く意味もありません。

 

我が家では、室内の窓辺に多肉棚を構築しているので、昼間は必然的に逆光になってしまいます。

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影になって見にくいですね・・・。

逆光も悪い事ばかりではなく、むしろ逆光で映える植物がある事に気づかされる事もあります。

今回は、逆光で映える多肉植物を10種類選出してみました。

 

オブツーサ・トゥルンカータ

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逆光で映える多肉植物の代表といえば、軟葉系ハオルチアでしょう。

窓の透明感が強調され、宝石のような姿を楽しむ事ができます。

生きる宝石と呼ばれる由縁ですね。

 

紅司(べにつかさ)

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左右非対称の独特な模様のあるエケベリアです。

血のような毒々しい赤色は好みの分かれるところで、苦手な方もいるかと思います。

しかし、逆光に照らされるとエッジが鮮やかな赤色に輝き、不思議な模様と相まって、なんとも芸術的な姿になります。

園芸種だと思っていたら原種だそうで、この模様は自然が描いた芸術のようです。

 

アトロフスカ・ミュータント

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葉の半分以上が窓という異色のハオルチアです。

逆光だと窓全体が明るく輝き、植物自体が光っているように見えます。

 

シゾバシス・イントリカータ(幼苗)

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緑の玉ネギこと、シゾバシス・イントリカータです。

発芽直後から塊根を成長させ、半透明の珠を形成します。

逆光で透かすと、緑の宝石・ペリドットのように輝きます。

 

ドロサンテマム・エブレネウム

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泡のような透明な粒々に覆われた不思議な植物です。

逆光だと細かい粒が光を集約し、キラキラと光り輝きます。

 

黄金司(こがねつかさ)

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100円ショップの売れ残り常連サボテン、黄金司です。

逆光で大化けするサボテンです。

刺の先端が赤く、根元は白いので、逆光だと根元だけ光を透過します。

まるで内部から発光しているかのような演出を見せてくれます。

 

日の出丸

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もう1つ赤刺のサボテン、日の出丸です。

太く頑丈な赤い刺を持っています。

赤い刺は、逆光だとより赤い蛍光色に見えます。

 

カミンギーhyb

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細かい鋸歯を持つ細葉のレース系ハオルチアです。

密度の高いレースで覆われた透明な葉は、まるで繊細なガラス細工のようです。

 

ピレアグロボーサ

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つぶつぶの葉の下半分が透明な窓という独創的な植物です。

逆光だと窓が光り輝き、美しさが倍増します。

水が少ないと窓が凹んでしまい、多すぎるとすぐに徒長するので、綺麗に育てるのが難しい植物でもあります。

 

万宝

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これも逆光で大化けする多肉植物です。

青白い葉を持つ涼し気な植物ですが、逆光だとその葉に不規則な光のラインが浮かび上がります。

普段は白い粉に隠されて、ラインがまったく見えないというのも憎い演出です。

触ると白い粉が落ちてしまい、二度と元には戻らないので魅力が半減してしまいます。

丈夫で育てやすい植物ですが、触ったら終わりという意味ではとんでもなく厄介な多肉植物でもあります。