先日、久慈川の支流である玉川にメノウを拾いに行ってきました。
関東でメノウといえば久慈川。中でも支流である玉川では、綺麗な縞模様の入った良質なメノウを拾う事ができます。
拾える場所の詳細は省きます。有名な場所なので、検索すればすぐ分かります。
石拾いに行くときは、地元の方に迷惑をかけないよう、ゴミの持ち帰りは徹底しましょう。
車の駐車場所は、大きな農耕車が通ることも想定して、邪魔にならない場所に停めましょう。
さて、早朝から張り切って石拾いを始めたのですが、河原にメノウがまったく見当たりません。
有名な場所だけあって、河原のメノウは拾い尽くされているようです。
極寒の川の中を探す荒業もあるのですが、しばらく雨が降っていない影響か、流れの緩い川底は泥をかぶっていて茶色一色・・・浅いところは凍ってるし・・・
そんな状況でも、川での石拾いに関しては慣れたもので、午前中だけで100個以上のメノウを見つける事ができました。
さすが宝の川、玉川。
綺麗なメノウを厳選して、お持ち帰りしてきました。
左下の緑の石は、気になったので拾ってきました。
緑色岩でもないし、妙に軽い。
比重を計ってみたら2.1でした。
緑色凝灰岩(グリーンタフ)の色の濃いやつですね。
今回の収穫で一番のお気に入りは、下のメノウです。
綺麗な黄色のヨコ縞の間に、タテ縞がある奇妙なメノウです。
こんな模様が自然に作りだされるのですから不思議ですよね。
透明度の高いカルセドニー。
クラックも少ないので、磨いたら綺麗です。きっと。
鶏皮みたいで気持ち悪い~(←喜んでいる)
モコモコの玉髄。
なんか天ぷらみたい。
透明度が高いので、光を透かすと綺麗です。
穴を開けて、中にLEDを仕込んだら素敵なオブジェになりそうです。
玉川で採れるメノウは、縞模様が美しいので、磨いたらさぞ綺麗になると思われるかもしれません。
ところが、そう上手くはいかないもので、大半のメノウは色がついているのは表面だけなんです。
欠けているメノウを見るとよくわかります。
色のついた石英が層状に堆積したのではなく、水酸化鉄が後から染み込んで色が付いたようです。
そんなわけで、磨くと色が薄くなってしまうのです。
石磨きも私の趣味の一つなので残念です。
メノウの楽しみ方の一つにマクロ撮影があります。
マクロ撮影とは、小さなものを拡大して撮る事です。
意味的にはミクロ撮影の方が正しいと思うのですが、写真愛好家は何故かマクロ撮影と呼びます・・・
拡大して写真を撮ると、ユニークなメノウの縞模様を存分に楽しむことができます。
たとえばそれほど綺麗ではないメノウでも・・・
マクロ撮影をすると・・・
美しい縞模様が浮かび上がります。
マクロ撮影には高価な一眼レフカメラなどは必要なく、コンパクトデジカメやスマホでも可能です。
この写真は5年以上前から愛用している中古コンパクトデジカメによるものです。
撮影の仕方は次回にでも記事にします。