真っ白な姿が美しいセネシオ属の銀月。
世界一白い植物はダドレア属の仙女盃だと言われていますが、私は銀月だと思っています。
しかし、銀月を真っ白に育てるのは結構難しく、毛が薄くなってしまったり、灰色に煤けてしまったりします。
園芸店で売られているものも、真っ白なものはまず見かけません。(銀月自体あまり見かけないですが)
白い状態を維持できない理由は、銀月独特の白いフェルト状の毛にあると思います。
一見、白い毛は葉の表面から生えているように見えますが、剥いてみると葉の表面はツルツルで、毛が生えているようには見えません。
白いフェルトで包み込まれているような感じなのです。
粉や毛であれば、そのうち再生され、白さが復活する事が期待できますが、フェルトで包まれているだけだとすると、汚れは一生消えないように思います。
また、フェルトが薄い葉は、その後何をしても白くはならず、薄いままである可能性が高そうです。
銀月を真っ白に育てるには、分厚いフェルトを作れるよう日当たりを良くして健康状態を保ちつつ、雨に当てず、水やりにも注意して、クリーンな環境で超過保護に育てる必要がありそうです。
”銀月汚れたらおしまい説”を検証すべく、若い葉の先端を青いインクでマーキングをしてみました。
毛が生え変わったり増えたりするのであれば、インク汚れは徐々に薄くなっていくはずです。
また、インクが成長と共にどう動くかで、葉がフェルトに包まれていく過程がわかるのではないかと考えています。