ほとんどの多肉植物が追肥を必要としない今の時期に、液肥の話をするのもなんですが、500mlペットボトルで2000倍希釈の液肥を作る方法をご紹介します。
希釈タイプの液肥は、多肉植物に対しては、1000倍~2000倍に薄める商品が多いようです。
多肉植物の場合、液肥は頻繁に与えるものではないので、たいした量は必要ではありません。
しかし、小さじ1杯(5cc)でも2000倍に希釈すると10リットルもの液肥ができてしまいます。
いくらなんでも多すぎます。
よほど多くの多肉を育てているのでない限り、液肥は500mlもあれば十分です。
500mlの液肥を作るには、500mlペットボトルに水を入れ、そこに原液を何滴か落とせばいいわけです。
問題は何滴落とせばいいかです。
液体一滴あたりの量というのは条件によって大きく変わってきます。
キャップから落とすか、スポイトから落とすかで、まるで違います。
一滴あたりの量を、液肥容器のキャップから落とした場合と、スポイトから落とした場合について計測してみました。
ハカリが精密なものではないので、10滴落とした時の重さを10回ほど計測してみました。
■■スポイトから10滴を滴下■■(単位はmg)
①0.4 ②0.4 ③0.4 ④0.5 ⑤0.4
⑥0.5 ⑦0.4 ⑧0.4 ⑨0.4 ⑩0.5
■■キャップから10滴を滴下■■(単位はmg)
①1.0 ②1.1 ③1.1 ④1.0 ⑤0.9
⑥1.2 ⑦1.0 ⑧0.8 ⑨1.0 ⑩1.0
スポイトでは1滴あたり約0.045cc、
キャップからでは約0.1ccとなりました。
500mlの2000倍希釈液肥を作るには、液肥原液は0.25cc必要です。
500mlの水に対して、
スポイトから滴下する場合は、5~6滴
キャップから滴下する場合は、2~3滴
落とせばいいわけです。
ちなみに、キャップから一滴だけ落とすというのはかなり難しい作業でした。
キャップに入れる液体をごく少量にして、細かく震わせながら落とすと上手くいきました。