パピラケアの実生の様子です。
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秋撒き開始
秋撒きも試してみたかったので、撒いてみました。
①実施 9月13日 パピラケア・50粒
①結果 発芽率100%(50/50) 24時間後には発芽を確認。9月17日には全て発芽。
相変わらず凄まじい発芽率と発芽スピードです。
※9/24追記
その後、10個ほどがしぼんで脱落してしまいました。
うっすらと白いカビが生えており、カビが原因のようです。
砂は熱湯消毒したのですが、簡易フタを消毒するのを忘れていました。
フタからカビの胞子が落ちてしまったと推察しています。
1mm足らずの小さな苗なので、小さなミスが命とりになってしまいます。
②実施 9月14日 パピラケア・50粒
粗い粒の砂でも試してみたく、直径1~2mm程度の粗い砂に撒いてみました。
②結果 発芽率80%(40/50) 24時間後には発芽を確認。
砂の粒子が大きい分、隙間が大きいので、しっかりと根が張れているようです。
(細かい砂の場合は、一部根が潜り込めず、埋めてやる必要がありました)
しかし、発芽率が落ちました。
種が隙間に落ち込んでしまったのかもしれません。
春・秋とパピラケアの種を撒いてみて、気づいた事をいくつか。
・好光性種子のようです。
・しっかりと湿らせた方が発芽率が良いようです。発芽の遅い種も、水没するくらいヒタヒタに湿らせたら発芽しました。
・種は濡れた爪楊枝に吸い付くので、1粒ずつ撒く時は爪楊枝を使うと便利。
日当たりについての考察
順調に夏を越せた春撒きのパピラケアですが、頭を覆うウロコがしっかりしてきたので、少しずつ直射日光に慣らす事にしました。
手始めに1時間だけ直射日光に当ててみたところ、苗が1つ消滅してしまいました。
紫外線をカットして育てていた事もあって、思った以上に日光耐性が弱かったようです。
消滅を免れた苗も、ウロコに覆われていない下の方の葉にダメージを受けてしまいました。
葉焼けと思われる黒い斑点が出ています。
黒斑病か、すす病のようにも見えますが、その後悪化が見られないので、葉焼け痕で間違いないかと思います。
下葉が黄色くなってしまった苗もちらほら。
健康的な苗に育てるには強い日差しが不可欠と思い、強光に当てたわけですが、考えを改める事にしました。
パピラケアの幼苗は、葉の形状と成長速度から考えると、発芽した直後からCAM型の光合成をしているものと思われます。
CAM型というのは、簡単に言うと、夜に二酸化炭素を吸収して、昼間にその二酸化炭素を利用して光合成をするタイプの事です。
数ミリしかない幼苗に蓄えられる二酸化炭素は極わずかですので、1日の光合成量もわずかだと考えられます。
よって、パピラケアの幼苗の育成に強い光は必要ないのではないかと考えました。
弱光で徒長してしまうなら問題ですが、パピラケアにその気配はありません。
そんな訳で、ウロコがもっとしっかりするまでは、遮光して育てる事にしました。
これが正解かはわかりませんが、なにせ初めての事なので試行錯誤してみるしかありません。
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