石と多肉植物

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ツバメの親はエサをやったヒナを覚えている

昨日に引き続き、ツバメの子供たちの話題です。

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ツバメの兄弟をきちんと個体識別して観察していると、色々と面白い事に気付きます。

その1つが、親がエサをやる順番です。

エサをやる順番に決まりはあるのでしょうか。

 

[ツバメ エサやり 順番]で検索すると、ツバメがエサをやる順番は決まっておらず、口を一番大きく開けたヒナに与えると書かれている記事が多いです。

お腹のいっぱいになった雛は口を開けなくなるので、結果として全ての雛にエサが行き渡るという訳です。

確かに、理にかなっているように思えます。

しかし、少なくとも巣立った子供たちにおいては、親ツバメはきちんと我が子を見分けていて、エサを与えた子を覚えているんです。

それがよくわかる動画が撮れました。

 

ツバメの子供たちが並んでいます。

1番左の顔の赤みが強いのが、食いしん坊の長男(長女?)です。

左から2番目が、食いっぱぐれがちな末っ子です。

末っ子は、右目の目先に白い点があるので識別できます。

一番左の長男が大きなシオカラトンボを貰いました。

 

それから2分後、再びシオカラトンボを獲った親が戻ってきました。

一番左の長男が食べようとしますが、親は拒否して他の子に渡そうとします。

攻防の末、少し離れて留まっていた子にエサを渡しました。

親のアプローチを見ていると、左から2番目の末っ子に渡そうとする意図が見えます。

長男がしつこくブロックするので、仕方なく一番右の子に渡したように見えます。

親の「あんたはさっき食べたでしょ!」という声が聞こえてくるようです。

 

大きく口を開けた子にあげるなんて単純な話ではなく、どの子にエサをやったかきちんと覚えているんですね。

観察していると、エサをやる順番は明確に決まってはいませんが、なるべく均等に与えようとする配慮が見受けられます。