今年はたくさん多肉植物とサボテンの種を蒔きました。
全体的に発芽率も良く、順調な成長を見せてくれています。
しかし、いくつかの幼苗は溶けてしまいました。
直射日光を避け、水切れに注意し、コケや藻の繁殖を抑えても溶けてしまうのです。
幼苗は全部育つ方が稀で、いくつかの脱落は仕方ないともいえますが、溶けるのには必ず理由があります。
原因を特定して次回に活かさなければ、溶かしてしまった幼苗に申し訳が立ちません。
とはいえ、小さな幼苗は溶けるのも一瞬ですから、原因特定は難しく、原因がわからない事も多いです。
それでも、いくつかの原因は特定できたので、記事に残しておこうと思います。
カビ(うどんこ病)
産毛のような菌糸に覆われ、やがて茶色く枯れてしまいます。
薬剤で防除できます。
早期発見が大事で、発生直後に発見・対処できれば株を助ける事ができます。
(8/15追記)
お勧めの薬剤はパンチョTF顆粒水和剤です。
規定量に薄めた薬剤を、筆で直接塗り付けると効果的です。
アザミウマ(スリップス)
なぜか我が家では被害が多いアザミウマです。
セダムのミクロスタキウムがやられました。
吸汁されたところが部分的に茶色くなります。
アザミウマは、1匹が連続して何度も口針を刺すので、斑点状の模様が残るのが特徴です。
薬剤による防除が一般的です。
今回は数が少なかったので、目視による捕殺で防除できました。
(8/15追記)
お勧めの薬剤はオルトランです。
キノコバエ(幼虫)
最も厄介な実生の天敵です。
サボテン全般とハオルチアに被害が出ました。
症状としては、株が萎れてしまったり、中身が喰われて抜け殻のようになります。
まず根を喰うので、根が完全に無くなっている事が多いです。
キノコバエの幼虫は、長さ3mm程の細長い体で土に潜っている為、目視で見つけるのは困難です。
拡大写真は気持ち悪いので最後に載せます。
幼虫は糸を吐くので、被害にあった株の周りには細い糸が残されます。
この糸が犯人の特定に役立ちます。
犯人が分かっても、土に潜っているので全滅させるのは困難です。
植え替えをして土を入れ替えるのが確実かと思います。
薬剤による防除ができればいいのですが、まだ試していません。
(8/15追記)
薬剤による防除に成功しました。
使用した薬剤はダントツ水溶液です。
成虫の侵入を防ぐのが確実な予防法だと思いますが、体が小さく、網戸もすり抜けてしまう為、室内栽培でも完全に防ぐのは難しいです。
鉢を目の細かい網で覆えば防げるかもしれません。
次回の実生で試してみようと思います。
以下に拡大写真を載せますが、気持ち悪いのでムシが苦手な方はブラウザをそっと閉じてください。
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消化管が喰ったサボテンで緑色になっています。
許せません。
アルコールで苦しめた後、下水に流してやりました。