石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

ウサギゴケにエサをやる

軽石のみという非常識な用土で育てているウサギゴケです。

3月くらいからポツポツと花を咲かせながら微増していたのですが、4月後半あたりから急に元気が無くなり、数が減ってきました。

やはり、軽石のみでの育成は無茶だったでしょうか・・・。

このまま何もしなければ全滅は必至なので、テコ入れをしてみる事にしました。

 

サギゴケは食虫植物です。

虫を食べれば元気になるかもしれません。

微生物を喰うようなので、池の水でも投入すればいいと思うのですが、鉢が池臭くなるのは勘弁です。

そもそも近所に手頃な池がありません。

 

そこで、土壌線虫を与えてみる事にしました。

土壌線虫というのは、土の中にいるイトミミズみたいな生き物で、そこら辺にいくらでもいます。

どう採集するかというと、まず家の周りに生えているコケを採ってきます。

家の裏のブロック塀の下に生えていたコケです。

家を出て15秒で採取完了です。

自然なんて皆無のコンクリートだらけの住宅街に生えていたコケですが、そんな場所にも線虫は潜んでいます。

 

コケを下向きにして茶こしに入れ、水を入れたプラカップに浸します。

このまま4時間くらい放置します。

 

ロートと砂糖水を利用した比重調整で、線虫だけを分離する事もできるのですが、今回は培養するわけでもないので簡単な方法で採集します。

まずコップをかき回します。

しばらくすると中央に泥が集まるので、溜まった泥の少し上あたりの水をスポイトで吸い上げます。

これで採集完了です。

どのくらい捕れたかルーペで見てみると・・・

結構な数がウネウネ動いているんですが、静止画だと良くわかりませんね。

一時期、最強生物と話題になったクマムシも何匹か捕れていました。

せっかくなので動画も載せてみました。

※ムシ苦手な方は再生しないでください

ひと吸いでこれだけ捕れているなら上出来です。

 

10回ほどスポイトで吸い上げて、クマムシ共々ウサギゴケの鉢に投入しました。

最強生物クマムシといえども、捕虫嚢に捕まったら死ぬんだろうなぁ・・・。

クマムシの運命はともかく、これでウサギゴケが復調してくれる事に期待です。

エサを投入した鉢と、していない鉢を作って対照実験したら面白そうなんですが、分けるほど株がないので今回は断念です。

 

↓その後の経過

この春に色々やってみた試行錯誤の結果