石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

ものすごく綺麗だけど瀕死のエケベリア

真っ赤なエケベリア、【シリウス × エボニー】です。

名前無いの不便・・・。以下シリエボで。

このシリエボは長らく直射日光がガンガン当たる場所に置いていました。

今日見たら葉に透明感があって調子悪そうだったので、棚下の影になる場所に避難させました。

一見すると綺麗なんですけど、緑味がまったく無いといいますか、透明感がありすぎるといいますか、マズイ感じです。

 

こちらは同一クローン株。

これが正常な色で、透明感はありません。

 

ベランダ多肉を一通りお世話して、ふと棚下に目を向けると、先ほど置いたシリエボが真っ赤に輝いておりました。

一瞬、何かが燃えているのかと焦りました。

木漏れ日が透明感の出ているシリエボを直撃して、真っ赤に輝いていたのですね。

 

ものすごく綺麗なんですけど・・・この透明感は完全にダメなやつです。

凍って細胞が壊れるとこんな感じになりますよね。

これも細胞が死んでいると思われます。

 

直前まで水を吸っていたので、根腐れの可能性は低いです。

しかし、地上部に特に問題が見つからなかったので、原因を探るべく抜いてみました。

あ”ー・・・・白絹病・・・。

白絹病は多肉には影響ないという話もあるみたいですが、我が家で白絹病が発生した株は必ず何らかの障害が出ています。

即座に腐るという事は少ないのですが、成長が止まったり、抵抗力が落ちてダニにたかられたり、花が急に咲かなくなったりと、健康的とは言えない状態になります。

発見したら即座に対処した方がいいです。

 

この株も綺麗に洗って植え直したのですが、2日後に腐ってしまいました。

白絹病、ほんとに厄介です。

 

変化が出てきた実生サボテン

冬に蒔いたツルビニカルプス属の精巧殿です。

名札を付けなかったので、同時期に蒔いた強刺バッテリーとどちらか分からなくなってしまっていたのですが・・・

この特徴的な刺座、間違いなくこちらが精巧殿ですね。

この刺がやがてワラジムシのような模様になるんですね。

興味深いです。

 

2021年春蒔きのフライレア・アフィラネンシスです。

早いもので、もうすぐ丸3年です。

アカダニにたかられて一時期拗らせてしまっていたので、本来より成長は遅めかもしれません。

少々伸び気味で心配しておりましたが、今年から太りだしたので、そのうち丸くなってくれそうです。

光沢のあるメタリックなビリジアンがかっこいいです。

コブの下が黒いので陰影がクッキリしているように見え、ウロコのように見えるのが面白いです。

まだ小さな苗なんですが、蕾を1つ付けているのを発見しました。

これは嬉しいですね。

フライレア属は高温でないと花が咲かないらしいので、灼熱のベランダに出そうか悩んでおります。

花が咲かなくても閉鎖受粉して種子ができるそうなので、今季は室内窓際の安全圏で過ごしてもらって、もう少し大きくなったらベランダに出してみるのが良いかもしれません。

 

22年春蒔きのエスコバリア・アブディタです。

太いトゲが出て、白い花が咲いたようになりました。

上から見ると綺麗なんですが・・・

横から見るとすっごい伸びております。

完全に日照不足・・・。

 

2年先輩の20年実生苗。

こちらも伸びてるのですが、太り始めたのでそのうち丸くなってくれるのではと期待しています。

根も太り始めまして、魅惑の太ももがチラッと見えております。

 

総じて伸び気味のアブディダですが、冬になるとビックリするくらい縮んで土に潜ってしまいます。

f:id:haworthii:20220110145602j:plain

サボテンは冬に縮む種が多いんですが、アブディタは伸縮幅が激しいです。

成長が遅いので接ぎ木される事が多い品種のようですが、ぶっとい塊根とか伸び縮みする挙動も魅力なので、実根で育てた方が面白いのではないかと思います。

生態を楽しむ”生物屋”か、地上部の見栄え重視の”園芸屋”かで見解が異なりそうですけど。