長かった梅雨がようやく明けたと思ったら、今度は連日の猛暑が襲います。
毎年の事ながら、多肉植物には厳しい季節です。
脱落者が出ないかと、ビクビクしながら観察を続けていましたが、先日ついに不調をきたす者が現れました。
暑さのピークを迎えた8月17日に、銀月の葉が萎れ始めたのです。
下葉ではなく、上部の葉にシワが寄っています。
シワの寄っている葉は片面に偏っており、葉の中ほどから萎れていっているように見えます。
この萎れ方は、ヤバいやつです。
早急に手をうたないと、あっという間に被害が拡大し、葉が次々と枯れて丸裸になってしまいます。
葉が萎れる原因は何なのでしょうか。
真夏に萎れたのだから、蒸れか、水切れが原因だと思ってしまいます。
日陰で療養させるか、水を与えるかしたくなりますが、今回のケースではどちらも逆効果です。
銀月が今回のような萎れ方をする原因は、日照不足です。
室内で育てている場合、夏は太陽が高いので窓辺でも日光があまり差し込みません。
適度に日光浴させているつもりでしたが、光量が足りていなかったようです。
今回の症状が出た時の対処方は、直射日光にガンガン当てる事です。
萎れているのに直射日光に当てるなんてどうかしてると思われるかもしれませんが、今回はこれが正解です。
翌日からできる限り、日当たりの良い南側の窓辺で直射日光を浴びせるようにしました。
赤い矢印くらい症状が進んでいる葉はまず助からないので、この葉は萎れても慌てないようにします。
青い矢印の葉が萎れ始めの葉なので、ここで食い止めたいところです。
直射日光に当てるようにしてから10日後の様子です。
症状の進行が止まり、被害は手遅れだった葉3枚だけで食い止める事ができました。
青い矢印の葉は、わずかに寄っていたシワが無くなり回復しています。
日の長い夏に葉が萎れると、原因が日照不足だとはなかなか気づきにくいです。
室内やベランダで育てている銀月が同じような萎れ方をしたら、日照不足を疑ってみてください。
※もちろん、葉が萎れる原因がすべて日照不足によるものではありません。
症状を見極め、適切に対処してあげる事が大事です。