銀月をわざと汚して、自然と綺麗に戻るのかを検証した結果です。
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先端をマーキングした葉は、およそ2ヶ月経ってもマークに変化は見られませんでした。
当初は葉の先端で細胞分裂が盛んに行われ、毛も先端付近で生成されるものだと思っていましたが、これは見当外れでした。
葉の先端の毛は、新芽で出てきた時のまま、ずっと先端に残るようです。
つまり、新芽を汚してしまうと、先端の汚れとして残り続けるという事です。
次に、白いフェルトに包まれていく過程を観察する為、メモリを書き込んでみた葉の様子です。
こちらは、12月30日~1月28日の30日間、毎日定点カメラで撮影してみました。
GIFアニメで再生してみます。
まるで風船を膨らますように、メモリが膨張し薄くなっていく様子がわかります。
白さは保たれており、フェルトが薄くなっている様子は無いので、白い毛は補充されているようです。
白い毛は特定の場所で集中的に生成されているわけではなく、成長にあわせて葉の表面全体で生成され、編み込まれていくようです。
接写すると、インクで汚れた毛が編み込まれているのがわかります。
動画の一番左側の大きな葉は、フェルトがやや薄く緑が透けて見えますが、時間が経過しても白い毛が補充されている様子はありません。
少し太くなるに従い、より薄くなっているように見えます。
葉の成長が止まると、毛の生成も止まるようです。
昨年の2月にフェルトの一部に穴があいてしまった葉がありました。
葉に穴があき、緑色の葉が見えてしまっています。
この葉はその後も白い毛が生える事はなく、秋に萎れてしまうまで、そのままでした。
以上の結果をまとめてみます。
・銀月の毛は葉の表面全体で生成され、編み込まれてフェルト状になる。
・銀月の白いフェルトは葉の成長期に形成され、成長が止まると毛の生成も止まる。
・白いフェルトは再形成される事はない。
つまり、銀月は一度汚してしまったら白くは戻らないという事です。
また、フェルトが薄い状態で成長した葉は、何をしても白が濃くなる事は無いと言えそうです。
真っ白な銀月に育てるには、成長期に日光をたくさん浴びせて分厚いフェルトを作ってもらい、同時に、汚れないよう大切に扱う必要がありそうです。