硬葉系ハオルチアの代表格、十二の巻。
シャープな葉をしたカッコイイ多肉植物です。
十二の巻は、葉先が枯れこんで茶色くなってしまう事があります。
こうなってしまった葉は元には戻りません。
葉先が枯れても全体的に枯れてしまう事は少ないので、問題無いといえば無いのですが、せっかくなら葉先までピンとした綺麗な姿を保ちたいものです。
葉先が枯れてしまう原因は、いくつかあります。
その原因を排除して育てれば、葉先まで綺麗な株に育てる事ができます。
育てていて気付いた葉先が枯れてしまう原因を挙げてみます。
・寒さ
細い葉先は外気温の影響を受けやすく、氷点下になると凍傷を負ってしまいます。
葉が硬いので凍っても外見からは分かりにくく、気付いた時には枯れこんでいるという事が多いようです。
対策としては、氷点下になる日は室内に取り込んでやるのが一番かと思います。
・葉焼け
直射日光による葉焼けで、先端が枯れてしまう事があります。
ハオルチアは耐陰性があるので、直射日光の当たらない場所に置いてやるといいです。
ただし、あまりにも暗い場所に置いてしまうと徒長してしまうので、適度に明るい場所に置いてやる必要があります。
・水切れ
水やりが少なくても枯れこむ事があります。
基本的に乾燥には強いので、よほど長期間水を切らなければ大丈夫です。
水切れに強光が重なると、枯れこんでしまう事が多いようです。
水が足りているかは、葉の凹み具合で、ある程度判断できます。
水が足りない環境では、葉がベッコリと凹みます。
写真のハオルチアは、長期間水を与えていない状態です。
葉がベッコリと凹んでいます。
水を適度をやっていれば、葉の内側が平らに近くなります。
硬葉系ハオルチアは葉が固いので、水をやればすぐにふっくらするわけではありません。
葉が凹んだ状態からこの状態に戻すまで、3ヶ月かかっています。
葉が膨らまないからといって過剰に水をやってしまうと、根腐れに繋がりますので、状態の変化は長い目で見てやる必要があります。
水が多すぎる場合は、葉がプックリと膨らんでしまいます。
この状態だと、根腐れや軟腐病の危険も出てくるので、少し水を控えた方が良いです。
・肥料不足
こちらはリミフォリア・グラウコフィラです。
温度、光量、水量、に気を付けても、葉先が枯れこんでしまう症状が止まらず、原因不明で悩んでいました。
ある時、試しに液肥を与えてみたところ、症状がピタリと止まりました。
肥料不足でも枯れこんでしまう事があるようです。
ハオルチアに肥料を与えると徒長の原因にもなるので、安易に施肥する事はお勧めしませんが、原因不明の枯れこみが止まらない場合には試してみても良いかと思います。