多肉植物の中には、手をかけなくても勝手に結実して種を作るものがあります。
そのひとつ、玉ねぎのような球根を作るシゾバシス・イントリカータです。
糸のような葉(茎?)の先にカスミソウのような花を付ける変わった植物です。
ろくに植え替えもせず大渋滞させて申し訳ないと思っていたのですが、健気にも開花して結実してくれました。
矢印の先にあるのが種サヤです。
受粉を手伝ったわけではないので、結実したのはほんの2つばかり。
種子は回収しておきました。
もうひとつ勝手に種を作る多肉、アナカンプセロスの桜吹雪です。
これ、実はパピラケアの親戚です。
姿形は全然似ていませんけどね。
花の咲き方は似ていて、1日花で開花時間が短い、閉鎖花が多い、自家受粉する、変な種サヤを作る、と共通点が多いです。
勝手に種子を作ってくれるのもパピさんと同じですね。
採れた種子がこちら。
まさかの白い種子でした。
色々な種子を見てきましたが、真っ白な種子は珍しいです。
もう6月も終わりで種を蒔くには遅いのですが、せっかくなので採り蒔きしてみる事にしました。
あまり参考にはならないとは思いますが、お部屋で少量蒔く時に便利な私の種蒔き方法をご紹介します。
フタのできる浅い容器(底穴無し)に微塵抜きした赤玉土(小粒)を6割くらい入れます。
ちなみにこれはカマンベールチーズの容器で、深さ3cmです。
熱湯に浸して消毒します。
5分くらい待てば十分です。
その後は冷めるのを待たずに、水で冷やしてしまって大丈夫です。
表土に使う細かい土(川砂・赤玉土細粒など)を用意します。
粒の細かさは、蒔く種子の大きさと同等くらいのものにすると、発芽時に根が潜りやすくなります。
こちらも熱湯で消毒します。
こちらも冷めるまで待つ必要は無く、ひとかき混ぜしたら水で冷やしてしまって大丈夫です。
赤玉土の上に細かい用土を敷き詰めます。
土の表面がしっとり濡れるくらいに水を足します。
このままだとそのうち表土が陥没してしまうので、細かくゆすって液状化現象を発生させます。
こんな感じになります。
余分な水分を捨てて、新たに細かい土を敷き詰めます。
透明なフタをして完成です。
種を蒔いたら直射日光の当たらない明るい場所に放置しておきます。
※注意 この蒔き方だと土に肥料分が皆無なので、発芽後に施肥か植え替えが必要になります。