石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

ピレアグロボーサの種の採集に成功

前回、ピレアグロボーサの花を調べて、受粉させるまでにこぎ着けました。

受粉させてから3日程で雌花に変化があらわれました。

赤い房が割れて、中から種子のようなものが出てきました。

※4/27追記 その後の観察では、受粉させてから3日で結実するような事はありませんでした。3日で結実したように見えたものは、おそらく人工的に受粉させる前に、すでに受粉していたものと思われます。

※6/1追記 同一株での自家受粉による結実は確認できませんでした。自家受粉では種が出来ないのかもしれません。自家受粉によるこぼれ種で発芽したとの報告もあるようですが、別個体が1鉢にまとめて植えられている事があるため、他家受粉による結実の可能性もあります。f:id:haworthii:20200407135655j:plain

種子は淡褐色をしていて、小さなゴマのように見えます。

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3日しか経っていないので、成熟しているのかは定かではありませんが、さわるとポロっと落ちてしまいます。

いくつか回収する事に成功したので、小瓶に保存しておきました。

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花が極小なので、種も極小です。

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拡大すると、やっぱりゴマみたいですね。

種子の大きさは0.5mm程です。

 

古くなった雌花には黒い粒が付いている物があり、一見、種子に見えますが、これはおそらく受粉せずに枯れた花殻だと思われます。

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淡褐色の種子とは、明らかに色合いが違います。

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種を一定数採集できたら、実生に挑戦してみたいと思います。