先週お迎えしたばかりのピレアグロボーサ。
購入時に、すでに赤い花のようなものがついていたのですが、これが花なのか確信が持てませんでした。
先端に白い粉のようなものが付いているのですが、触っても花粉が付かず、香りもありません。
本当に花なのでしょうか。
ネットで調べてみたところ、赤いものは花である事には間違いないようです。
こぼれ種から発芽したという話もあり、自家受粉もできるようです。
(※6/1追記 自家受粉での結実を確認できず。自家受粉しないと思われます。)
分かったのはそのくらいで、花の詳細は分りませんでした。
実物が目の前にある事ですし、自分でじっくり調べてみる事にしました。
花である以上、少なくともおしべかめしべがあるはずで、2つとも確認できれば自家受粉させる事ができるはずです。
(※6/1追記 自家受粉での結実を確認できず。自家受粉しないと思われます。)
数時間かけてピレアグロボーサと戯れた結果、ある程度実態をつかむことができました。
花が極小なので確認が難しく、一部推測の域を出ないものもあります。
ピレアグロボーサの雌花
ピレアグロボーサの花として紹介されることの多い、放射状に集まった赤い粒粒が雌花です。
先端の白い部分がめしべだと思われます。
花びら等の構造は、小さすぎてルーペでも確認できませんでした。
ピレアグロボーサの雄花
赤い球状のつぼみのようなものが雄花です。
球状の中に花粉が詰まっています。
これが雄花だと気づいている人は少ないようです。
検索しても、雄花と推測されているブログ記事が3件見つかっただけでした。
雄花は、写真を見てもわかるように付け根がくびれていて、熟したものを小突くと簡単に落下してしまいます。
わざと落ちる仕組みになっているようです。
なぜ雄花を落としてしまうのでしょうか。
その理由は、落ちた雄花を調べるとわかりました。
落ちた雄花をしばらく放置しておくと・・・
↓
(1時間後)
↓
なんと、弾けて花粉をまき散らしました。
自家受粉を防ぐために、離れた場所で花粉をばら撒く仕組みなのでしょう。
もしくは、弾けた衝撃で落ちる事によって、より広範囲に花粉をまき散らす仕組みなのかもしれません。
どちらにせよ、弾けた雄花が株に残る事は少なく、ピレアグロボーサの雄花の存在が気付かれにくい理由になっているのだと思います。
ちなみに、意図的に破裂させたい時は、何時間も待つ必要はなく、ピンセットで潰すと簡単に破裂します。
ピレアグロボーサの花:まとめ
・ピレアグロボーサは雌雄異花(一つの株に雄花と雌花を咲かせる植物)
・風媒花である
・自家受粉できる?(後日結実を確認できましたが、株が複数あったため同一株による受粉かは不明)
・自家受粉しないと思われる(同一株での受粉で結実を確認できず。こぼれ種による発芽は、他家受粉によるものの可能性アリ)※6/1追記
・受粉させるには、雄花を破裂させ、花粉を雌花に直接つけるのが確実
・雄花を破裂させるには、簡単に落ちる熟した雄花をピンセットで摘み、圧力をかける