■■ ピレアグロボーサ ■■
2020年・春
~育成環境~
場所:室内 西向きの窓際
水やり:土の表面が乾いてから(3日~5日に1回程度)
遮光:無し
ピレア属のセルピラケア・グロボーサです。
水多めで、できるだけ直射日光に当てるようにして育てています。
我が家に迎え入れてから1ヶ月ちょっとですが、短期間で大きく成長しました。
購入時は赤紫色に紅葉していましたが、今は鮮やかな緑色に変わりました。
紅葉が醒めると残念がる人も多いですが、成長期は緑色の方が安心できます。
薄い液肥を10日に1回程の頻度で与えています。
我が家の多肉植物は、葉の表面積が増えた分だけ追肥を与えるという方針で育てているので、成長が早い植物は追肥も多くなります。
ピレアグロボーサは、影になった部分がすぐに徒長するので、液肥を与えた後に雨天曇天が続くと、全体的な徒長を招いてしまう恐れがあります。
液肥を与えるタイミングは、天気予報で晴れが続く事を確認してからにしています。
植え付け時に短く折れてしまった枝があったので、さりげなく挿しておいたのですが・・・
あっさり根付いて、わずか1ヶ月でこんなに大きく成長しました。
挿し木は、簡単にできそうです。
ピレアグロボーサを育ててみて思った事は、多肉植物として扱うよりも、観葉植物と多肉植物の中間として扱った方が良さそうだということです。
おそらくですが、CAM型植物では無いと思われます。
そう思った根拠の1つは、ピレア・セルピラケア・グロボーサという名前です。
セルピラケアが種名で、グロボーサが品種名です。
では、グロボーサではないピレア・セルピラケアがどんな植物かというと・・・
茎や花の感じはピレアグロボーサにそっくりで、丸くないピレアグロボーサといったところです。
グロボーサは、セルピラケアが乾燥気味の高地に適応するために、葉に水分を溜められるようになったものではないでしょうか。
つまり、多肉化してから日が浅く、乾燥に対する特性をそれほど獲得できていないと思うのです。
葉の下半分に窓があるという、多肉植物としてはよくわからない構造も、特に深い意味は無く、ただ水を溜めているだけだと考えれば納得できます。
根も極細の網目状で、多肉植物のそれではありませんでした。
植え付ける時に根の形状を見て、急遽、底から7割を「観葉植物の土」のみの構成にしました。
(底穴の無い鉢を使っている関係で、少々特殊な層状の植え付けをしています。
詳しくはこちら→ 底穴が無い鉢でも根腐れしにくい植え付けの仕方)
多肉植物には保水力のありすぎる土の構成ですが、育ち方を見ると、この土で正解だったようです。