深紫の宝石アメシストと、黒く輝く黒曜石に、ハオルチア属のアトロフスカ・ミュータントを合わせた鉢植えです。
異世界に根付く地球外の植物のような、SFの世界をイメージしてみました。
アトロフスカ・ミュータントは、窓を持つ軟葉系ハオルチアの中でも異彩を放つ存在です。
とにかく窓が巨大で、葉の半分以上を占めています。
透明感が凄まじいです。
元々窓の大きいアトロフスカという品種の、裏窓が発達した変種のようです。
赤紫に紅葉した葉は、まるでアメシストの自形結晶のようです。
裏窓どころか、全部窓の葉もあります。
なんだこの草は。
アトロフスカ・ミュータントは、実物を一度見てみたいと常々思っていました。
希少種が近所の園芸店やホームセンターに出回る可能性は低く、半ば諦めかけていたところ、フリマアプリにこの株が出品されているのを見つけました。
徒長して痩せ気味だったので値切らせてもらい、お安く入手する事ができました。
痩せ気味とはいえ、大事に育てられていたのは健康的な根を見れば一目瞭然でした。
こちらでも引き続き、大切に育てさせてもらいます。
石は、栃木産のアメシストと、長野産の黒曜石です。
水晶の結晶のようなアトロフスカ・ミュータントのアレンジには、アメシストは絶対に外せないと思いました。
しかし、この美しくも異彩を放つ植物には、ただアメシストを周りに配置するだけでは芸が無いと思い、もう一工夫凝らしてみる事にしました。
徒長気味なのを活かして、得体の知れない生命体が、地面を突き破って這い出てきたかのような演出を施してみました。
かなりクセのある鉢になりましたが、アトロフスカ・ミュータントはしっくりと馴染んでくれました。
鉢は、艶消し黒色の円形の鉢を探したのですが、適当なものが見つからず、自作しました。
材料は100円ショップのプラスチック製品の寄せ集めです。
外側はゴミ箱だったりします。
(白い鉢受けとプリンカップは、設計を途中変更したので使っていません。)
ゴミ箱を輪切りにして・・・
こんな感じに組み合わせています。
植物はプラスチック蘭鉢に植えたまま、石を周りに積んで、石の鉢カバーのような構造になっています。
プラスチック製品の加工にはヒートナイフが便利です。
古いハンダごてに、切れなくなったデザインナイフの刃を固定したものです。
分厚いプラスチックも簡単に切れます。