石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

松露玉の実生②:痛恨のミスと新たな発芽

世界一小さなサボテン、松露玉の実生の様子です。

↓前回の記事はこちら

松露玉の実生①:種まき・発芽

 

発芽後:10日目

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緑の丸い玉になりました。

大きさは約1mmです。

マクロ撮影すると粒粒ツヤツヤで、とても可愛らしいです。

 

発芽後:12日目

雨天続きだったので、窓辺の一等席に置いておきました。

少しでも明るい場所に置こうとの配慮だったのですが、雲が切れて2時間ばかり太陽が出てしまいました。

直射を受けた松露玉は、赤っぽくなってしまい、翌日にはしぼんでしまいました。

構いすぎが裏目に出てしまいました・・・。

痛恨のミスです。

今更手遅れですが、発芽後の幼苗はもう絶対に遮光エリアから出しません。

 

新たな発芽

播種してから3ヶ月近く経っていたので、もう新たに発芽する可能性は無いと思っていました。

しかし、あきらめきれずに色々と試してみました。

種子を軽く潰してみたり、酸に漬けたりと、かなり無茶な事もしてみました。

すると、1つだけ新たに発芽してくれた種があったのです。

発芽したのは、石の上で乾燥と湿潤を繰り返していた種子でした。

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メノウの上で発芽した松露玉です。

松露玉を軽石の上で実生されたすごい方もいるようですが、多孔質の軽石と違い、メノウはガラスのようなものなので、根を張る場所がありません。

実際、根が張れておらず、コロコロ転がってしまう状態です。

ここで育てるのは無理があるとは思いますが、自生地では石の隙間に生息するサボテンらしいので、一縷の望みをかけてメノウの隙間で育ててみます。

 

まず、乾燥を防ぐため、ポリエステル綿を周りに敷き詰めて常に湿らせておくようにしました。

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ポリエステル綿を使うのは、水の表面積を増やし、蒸発しやすくして湿度を上げる為です。

透明な蓋をして、湿度を保ちます。

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蓋はマックフロートのフタです。再利用万歳。

 

水やりは、閉じた精密ピンセットを水につけ、隙間に溜まった水を垂らしています。

始めはスポイトで滴下してみたのですが、1滴でも水が多すぎて株が流れてしまいました。

霧発生装置を使うのがベストだとは思いますが、購入して届く前にしぼんだら立ち直れそうにないので躊躇しています・・・。

 

滴下での水やりで問題になるのは、水に含まれるミネラル分です。

少量の水でも、蒸発を繰り返すとミネラル分が溜まり、凝固してしまいます。

いわゆる水垢というやつです。

これを避ける為に、水は精製水を与えています。

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かなり無謀な実生ですが、無事に1週間が経過しました。

まずは、1ヶ月保たせる事を目標にがんばってみようと思います。

 

↓続き

松露玉の実生③:追加の撒種と発芽率