石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

松露玉の実生①:種まき・発芽

松露玉(しょうろぎょく)というサボテンの存在を知りました。

世界一小さなサボテンらしいです。

小さな生き物が好きな私は、この「世界一小さい」というフレーズには心が躍ってしまいます。

早速、松露玉の画像を検索してみました。

ところが、ヒットするのは期待していた小さなサボテンではなく、丸々と太った大きな松露玉の画像ばかりでした。

どうやら、松露玉は、接ぎ木で大きく育てるのが主流らしいのです。

世界一小さなサボテンを無理矢理デカく育ててどーする。←ド素人の感想です

 

調べてみると、松露玉は自根で育てるのは至難の業で、接ぎ木でないと育てられないらしいのです。

小さいまま育てるのは無理と言われても、どうしても育ててみたかったので、購入してしまいました。種子を。

ただでさえ育てるのが難しい極小サボテンの実生となると、それはもう難易度が高いのは想像に難くありません。

しかし、買ってしまったものは仕方ありません。

がんばって育ててみます。

 

パピラケアの実生で上手く行った、キッチンペーパーによる発芽と、川砂を使った発芽を試してみます。

キッチンペーパーに10粒、川砂に約40粒を撒いてみました。

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種まき後:20日

3週間経っても、1つも発芽しません。

一旦、種を回収して、色々な条件で試してみる事にしました。

松露玉の種子は水に浮くので、砂に撒いてしまったものでも、水没させれば回収が可能です。

数粒ごとに、覆土してみたり、直射日光に当てたり、完全遮光してみたり、一度乾燥させたりと、色々試してみましたが、1つも発芽しません。

種子の鮮度が悪いのか、実生環境が悪いのか・・・

 

 種まき後:76日

そろそろ諦めようと思った矢先、ついに1つだけ発芽しました。

発芽したのは、一度乾燥させた後、再度湿らせて強光に当てていた種子です。

その条件が良かったのか、単に気温が下がってきたので発芽したのかはわかりません。

唯一発芽した貴重な松露玉がこちらです。

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ココです。

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ココ。

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小さっ!

砂粒と同じ大きさです。

0.5mmくらいしかありません。

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これが世界最小のサボテンの幼苗です。

マクロ撮影で、ようやく苗である事が確認できます。

育てるのは大変そうですが、楽しみでもあります。

ちなみに、青い矢印のあずきっぽい物が種子です。