硬葉系ハオルチアの代表種といえば、細長く尖った葉に白い縞模様が美しい十二の巻です。
栽培の歴史も長く、白い縞の太い物や、リング状の物等、色々なタイプの品種が生み出されているようです。
斑の入り方にも様々なタイプがあり、たくさんの斑入り種が存在するようです。
私は斑入り種を好んで集めるという趣向はないのですが、ハオルチアの斑入り種には美しいものが多く、気づけば十二の巻系の斑入り種だけで4種も集まってしまいました。
並べてみると、それぞれに個性があって面白いです。
白鳥
十二の巻の斑入り種で、ストライプ状に緑のラインが入った物を”白鳥”や”十二の光”と呼ぶようです。
緑のラインが無い物は”白蝶”と呼ばれるので、非常に紛らわしいです。
野鳥の白鳥は真っ白でストライプなど無いので、こちらのネーミングに問題がある気はします。
根元がピンク色で、全体的に明るいパステルカラーなので、ファンシーで可愛らしく見えます。
金城
斑入りの”竜の爪”です。
全身に斑が入っている糊斑といわれるタイプです。
”金城”の名に相応しく、日が当たると輝いて見えるので非常に目立ちます。
上から見ると黄色一色です。
”金城錦”と呼ばれる事も多いようですが、斑入り種の名前である”金城”にさらに錦をつけるのはどうかと思います。
同様の例では”エンジェルティアーズ錦”なんてのもあります。
斑入りを強調したいのはわかるのですが・・・
例えば、斑入りエケベリアの代表格”ルノーディーン”を、”ルノーディーン錦”って言われたら、「うわぁ・・・」って思いますよね。
そんな感じです。
斑入りワイドバンド
白い縞が太い”ワイドバンド十二の巻”の斑入り種です。
ワイドバンドは太い縞模様が斑を隠してしまう為、派手に斑が入っていないと美しく見えません。
この株は極上の斑が入っているので申し分ありません。
白い部分はロウのような不思議な感触で、まるで後からデコレーションしたかのようです。
これを見ているとシュガーロールが食べたくなるんですよね・・・。
あとで買ってこよう。
上から見ると、複雑な斑入りの葉に白い星が散りばめられていて、とても美しいです。
”金城”ののっぺりとした黄色との対比も面白いです。
白衣美人
ライトグリーンの斑が入る十二の巻です。
派手さはありませんが、落ち着いた美しさがあります。
メタリックな感じにも見えますね。
赤茶色のラインが入る事もあります。
部分的に茶色くなっている所もあるので、もしかすると日焼けのようなものなのかもしれません。
万人受けする品種ではないかもしれませんが、好きな人にはたまらない品種ではないでしょうか。