石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

斑入り株を母系にした交配

多肉の斑の大半は、遺伝子による形質遺伝ではなく、葉緑素の異常と言われています。

葉緑素は母系遺伝で引き継がれるので、母親を斑入り株にすると斑入りの子供ができる可能性があるそうです。

 

そこで、今年は斑入り株を母親にした交配をしてみました。

斑入りのお子様が出てくる事に期待です。

母親はこちらのハオルチアです。

オブツーサ系のハイブリッド。

品種はともかく、斑の入り方は極上です。

花粉はブラックオブツーサやカミンギーあたりを適当に。

 

交配の結果、意外なほどあっさりと結実しました。

結実した種子をさっそく蒔いてみたところ、1週間ほどで発芽しました。

発芽までは順調そのものだったのですが、見たところ斑入りの子はいないですね。

そう簡単にはいかないようです。

この子は少し色が薄い気がします。

斑入りかもしれません。←願望

・・・いや、どう見ても斑入りじゃないな。←現実

 

さて、斑入りハオルチア増産計画は惨敗に終わりましたが、他にもう1種、斑入りを母親とした交配をした多肉があります。

 メセンブリアントイデスです。

斑入りメセブリは花は咲くもののなかなか結実せず、結局採れた種子は3粒だけでした。

その3粒も痩せて頼りない感じだったので、どうせ発芽しないだろうとハオルチアを蒔いた鉢の隅に一緒に蒔いておきました。

 

メセブリとハオルチアの種子はそっくりなので、もはやどこに蒔いたかも分からない状況でしたが、なんとこれが2つも発芽しておりました。

しかも、明らかに色がおかしいです。

なんだこの透明感は。

 

参考までに普通のメセブリの芽です。

全斑の芽も出たことはあるのですが、今回出た芽は、全斑とは明らかに違う色合いをしています。

ちなみにこの全斑はすぐに萎れてしまいました。

 

葉の先端が緑色で、根元にかけて色素が抜ける感じは母親にそっくりです。

 

こちらがお母様。

 

発芽直後は色が薄くても、育っていくうちに普通に戻るのもよくある話です。

最終的にどんな姿になるのかとても興味深いのですが、この色の薄さで無事に育つのかが心配です。

これからクソ暑い夏が来るわけですし、せめて秋に蒔けば良かったです。