園芸植物には斑入りと呼ばれる葉緑素に欠損が見られる品種があります。
葉緑素の欠損なので、基本的には斑の部分は白くなるのですが、どういうわけか鮮やかな黄色になるものがあります。
多肉植物では、硬葉系ハオルチアに多いです。
この黄色の斑が緑色との相性が良く、とても美しいです。
瑠璃殿錦です。
黄斑ハオルチアの代表種ですね。
一番入手しやすい品種だと思います。
斑のバランスが良いものはそれなりのお値段しますが、値段に見合った美しさだと思います。
この株はワケアリ品をお安く購入したので、かなりボロボロです。
松の霜錦です。
細長い葉にストライプ状に入った黄色が鮮やかで美しいです。
松の霜の斑入り種はほとんどが黄斑です。
十二の巻系の黄斑といえばもう一種、金城があります。
こちらは竜の爪の斑入り種です。
タイガーピグ錦です。
こちらも鮮やかな黄斑が特徴です。
写真の株は現在弱光療養中なので、黄色が薄いです。
黄斑は強い光に当てたほうが黄色味が増します。
ただし、強すぎると葉焼けするので加減が難しいです。
最初に紹介した瑠璃殿錦のシミのような部分は、光が強すぎて葉焼けしてしまったものと思われます。
象牙の塔です。
五重の塔の斑入り種で、黄斑のものは「象牙の塔」、白斑のものは「幻の塔」と呼ばれます。
写真の株は、上が五重の塔、左下が象牙の塔、右下が幻の塔です。
派手な黄斑、上品な白斑、健康的な基本種と、それぞれに魅力があります。