ダドレアがピンチです。
こちら、ダドレア属のヴィレンスです。
昨年、小さな苗を入手し、この冬、順調に大きくなっていました。
一見すると特に問題は無さそうですが、よく観察してみると大問題が発生していました。
薄っすらと白い粉を纏っているので気付きにくいのですが、うどん粉病を発症していました。
ダドレアのうどん粉病は、葉を日に透かしてみると発見しやすいです。
ところどころに茶色いシミが見えます。
紅葉や葉焼けでも赤っぽくなりますが、うどん粉病の場合は、斑点状に赤くなっているのが特徴です。
この場所を逆光で照らしてみると、うっすらと産毛のようなものが生えているのがわかります。
この産毛が見えたらうどん粉病確定です。
こっちもダメですね・・・。
うどん粉病にやられた場所はやがて枯れてしまい、回復しません。
感染が広がるのも早いので、すぐに対処しないと、あって言う間に全枯れしてしまいます。
とにかく早期発見、早期対処が大事です。
対処法は、薬剤に頼るしかありません。
発症している葉を全てもぐ手もありますが、再発して丸裸になってしまうのがオチなので、素直に薬剤に頼った方がいいです。
私はうどん粉病専用薬、パンチョを使っています。
規定量に薄めた薬剤を、筆で直接患部に塗り付けます。
ダドレアは白粉で水を弾いてしまいますし、産毛のようなうどん粉病菌自体も水を弾くので、スプレーしてもあまり効果がありません。
スプレータイプの場合は、スプレーした後に筆でグリグリ塗り付けるのがお勧めです。
粉をあまり吹いていない若いダドレアはうどん粉病にかかり易いようで、昨年もヴィレンスに発症し、発見が遅れたために大ダメージを受けました。
実生しているダドレア・パルメリーにも発症しました。
ダドレアに茶色いシミのようなものを見つけたら、うどん粉病ではないか、よく確認してみた方がいいです。