Googleアナリティクス(GA4)を利用して、アドセンス狩りを見つける方法を解説します。
アドセンス狩りというのは、Googleアドセンスの広告に対して何度もクリックする事で不正行為と認定させ、アドセンス資格を停止させる嫌がらせ行為の事です。
当ブログも、6月末に一定期間広告停止のペナルティを受けてしまいました。
理由は「無効なトラフィックの検出」のようで、アドセンス狩りにあった可能性が考えられます。
この際、アナリティクスGA4を利用して不正クリックの証拠を探そうと思いましたが、詳しい操作方法が載っているサイトが見つかりませんでした。
適当に手探りでいじってみた結果、不正クリックを確認する方法が分かりましたので、使い方を書き残しておこうと思います。
確認方法は3つあり、方法2と3はアドセンスとアナリティクスを連携する必要がないため、連携前のアドセンス狩りも見つける事ができます。
方法3では、1日(もしくは1時間ごと)に広告をクリックした回数、日付、そのユーザーのいる地域、機種名まで詳細にわかります。
方法1:アドセンスとアナリティクスを連携させる
アドセンスとアナリティクスの連携の仕方については調べればいくらでも解説サイトが見つかるので割愛します。
連携した後、①レポート → ②収益化 → ③パブリッシャー広告 を選択します。
連携後、1日ほどで反映されるらしいのですが、私の場合はいつまでも「データがありません」と表示されていました。
おそらく手動の広告ユニットではなく、自動広告だけを表示しているからだと思います。
④の[広告ユニット]を[広告のソース]に変更したらグラフ表示されるようになりました。
⑤の[+]を押し、⑥地域、⑦市区町村 を選択します。
⑧で日付・期間を指定します。
⑨の[パブリッシャー広告クリック数]の左側をクリックし、ソートします。
[パブリッシャー広告インプレッション数]が広告表示回数です。
表示回数に対してクリック数が極端に多く無ければ問題無いと思います。
この表ですと、1人のユーザーが何回クリックしたかが分かりませんので、アドセンス狩りの証拠としては不十分かと思います。
方法2:広告クリックイベントをサーチする
広告のクリックイベントをサーチする方法です。
①レポート → ⑩エンゲージメント → ⑪イベント を選択します。
⑫の検索欄にad_clickと入力します。
ad_clickというのは、広告がクリックされた時のイベント名です。
グーグル広告以外の広告がクリックされてもカウントされます。
イベント名の右側にある⑬[+]を押し、⑭地域 → ⑮市区町村 を選択します。
⑯で日付・期間を指定します。
⑰[ユーザーあたりのイベント数]の左側をクリックしてソートします。
⑱の[イベント数]が広告のクリック数になります。
方法1の⑨[パブリッシャー広告クリック数]と同じ77が表示されてるのが確認できます。
表の上2列は[総ユーザー数]1で、[イベント数]2なので、1人の方が2回クリックした事がわかります。
1人で5回以上クリックしていないようであれば問題無いと思います。
この表の[総ユーザー数]というのは、ブログ内で何かしらの操作をした方の数であり、広告をクリックした方の総数ではありません。
ですので、1人が10回広告クリックしていたとしても、同じ地域に広告クリック以外の操作をした方が他に9人いれば[総ユーザー数]10、[イベント数]10となり、[ユーザーあたりのイベント数]は1.00になってしまいます。
つまり、低確率ですが、ソートから漏れる可能性があるわけです。
また、毎回表を操作するのは面倒くさいと思いますので、定期的に監視したい方は次の方法3をお勧めします。
方法3:データ探索をカスタマイズする
表を一からカスタマイズする方法です。
初期設定が面倒くさいですが、1度作ってしまえば後は楽ですので、一番お勧めな方法です。
①探索 → ②自由形式 を選択する。
③[データ探索名]は表の名前になります。[アドセンス監視]とでも入れておきます。
④見たい日付・期間を指定します。
⑤ディメンションの右側の[+]を押します。
⑥イベント > イベント名
⑥プラットフォーム/デバイス > モバイルモデル
⑥地域 > 市区町村
⑥時刻 > 日付
⑥時刻 > 日時(YYYYMMDDHH)
にチェックを入れます。
※グーグル広告以外の広告も貼っている方は、[パブリッシャー > 広告のソース]もチェックしてください。(この項目の選択にはアドセンスとアナリティクスを連携が必要かもしれません)
他の項目にチェックが入っていても構いません。
(画像ではデバイス カテゴリにチェックが入っていますが、入れなくて大丈夫です)
⑦の[インポート]を押します。
⑧指標の右側の[+]を押します。
⑨イベント > イベント数
⑨イベント > ユーザーあたりのイベント数
⑨ユーザー > アクティブ ユーザー数
にチェックを入れます。
他の項目にチェックが入っていても構いません。
⑦の[インポート]を押します。
⑩列の[デバイス カテゴリ]の右側の×を押して、デバイスカテゴリを消します。
⑪行の[ディメンションをドロップするか選択してください]を押し、[イベント名]と[モバイルモデル]を選択します。
さらに、
・[日付]を加えると、ユーザーの1日のクリック数を調べる事ができます。
・[日時(YYYYMMDDHH)]を加えると、1時間単位でのクリック数を調べる事ができます。
・どちらも加えない場合は④で指定した期間のクリック数を調べる事ができます。
今回は1日あたりのクリック数を見たいので、[日付]を加えます。
※[広告のソース]を加えると、クリックされた広告がグーグル広告かの判別ができます。
⑫行の[イベント名][市区町村][モバイルモデル][日付]の左側をドラッグ&ドロップして、上から[イベント名][市区町村][モバイルモデル][日付]の順になるように並び替えます。
⑬表示する行数を[25]に選択します。
⑭値の[ディメンションをドロップするか選択してください]を押し、[イベント数]と[ユーザーあたりのイベント数]を選択します。
⑮フィルタの[ディメンションや指標をドロップするか選択してください]を押し、⑯[イベント名]を選択します。
⑰[次と完全に一致]を選択します。
⑱[式を入力します]のところにad_clickと入力します。
画像では隠れてしまっていますが、⑱の下にある[適用]を押します。
⑲[ユーザーあたりのイベント数]をクリックし、ソートします。
これで表は完成となります。
この表はブラウザを閉じても保存されますので、次回からは①探索から③で付けた名前の表をクリックすれば簡単に見る事ができます。
列項目の[イベント数]が広告のクリック数です。
1~5番目までの方が1日に2回広告をクリックしており、他の方は1回しかクリックしていない事が分かります。
この期間内にアドセンス狩りをしている人がいない事がハッキリしました。
もしイベント数(広告クリック数)が異常に多い人がいた場合は、アドセンス狩りの可能性が高いです。
Googleアドセンスの「無効なクリックの連絡フォーム」へ連絡して、無実を証明しましょう。
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