石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

底穴の無い鉢での多肉植物の育て方

f:id:haworthii:20190228151501j:plain

私は底穴の無い鉢で多肉植物を育てています。

水やりのタイミングが難しく、根腐れさせてしまう可能性が高いので、まったくお勧めはできません。

しかし、鉢を選ぶ時の選択肢が多い、汚れる心配が無いので室内に置きやすい、などの利点があるので、底穴の無い鉢を使いたいという方もいるかと思います。

そこで、今のところ成功している底穴の無い鉢での育て方を紹介します。

 

底穴の無い鉢で育てる際に絶対にやってはいけないことは、水のやりすぎです。

穴があろうがなかろうが、多肉植物を育てる上では一番注意すべき事なのですが、穴が無い場合には、余分な水の逃げ場が無いので特に注意が必要です。

 

水やりのタイミングを、厳格に日数で決めるのは危険です。

多肉植物の水やりは、週に1回や10日に1回などと言われますが、それはあくまで目安です。

10日間、晴天続きの事もあれば、雨続きの事もあります。

同じ10日間でも鉢の中の水分量はまったく違ってきます。

鉢の中に水分が残っている事に気付かずに、さらに水をやってしまうと、あっという間に根腐れしてしまいます。

 

さて、そこで水をやりすぎない工夫ですが、単純で確実な方法があります。

それは、重さを計る。

これだけです。

f:id:haworthii:20190216165358j:plain

お勧めの小型デジタルスケール

まず、完全に乾燥した状態の鉢植えの重さを計ります。

完全に乾燥しているかどうかは、1日前に計った重さと比較して、重量の差が0~2g程度であれば、蒸発する水が無いので乾燥していると判断して良いかと思います。

f:id:haworthii:20190216162603j:plain

 

f:id:haworthii:20190216162817j:plain

 

この数値をメモって鉢の下にでも入れておきます。

f:id:haworthii:20190216162449j:plain

 

水を与えると、その分の重量が加算されるので、

重量ーメモした数値=鉢の中の水分量

となります。

f:id:haworthii:20190216162906j:plain

 

f:id:haworthii:20190216162317j:plain

鉢の中の水分量は[870.0-828.2]で41.8cc

以後、水をあげるときに重さを計れば、鉢の中に残っている水分量を正確に把握できるので、水のやりすぎを防ぐことができます。

この方法ですと、土の乾き具合を見る必要もないので、好きな飾り砂を敷き詰めることもできます。

 

また、一度に与える水の量は少なめにします。

直径10cmの円形の鉢ならば、水の量は40cc以下で良いと思います(鉢の深さにもよります)。

40ccでも、大雨が30分降った量に相当します。

計算式: 鉢の面積(5×5×3.14)㎠ ×降水量10mmの雨(1)cm × 時間(0.5)h=水量(39.25)cc

鉢を傾けて水を捨てる必要が無いので、土が崩れる心配もありません。

 

 

土質はなるべく細かいものが良いです。

市販されている赤玉土(中)程度の大きさの粒だけですと、すき間が大きすぎて土全体に水が染み渡りません。

少量の水でも鉢の底に溜まってしまい、根腐れの原因となってしまいます。

私の場合は、

赤玉土(小)、軽石(小)、観葉植物の土(ダイソー)、川砂

を、層状にして植え付けています。

植え付け方は、下記リンク先の記事で紹介しています。

 

3年間、底穴の無い鉢で育て続けた結果がこちら。