私は底穴の無い鉢で多肉植物を育てています。
水やりのタイミングが難しく、根腐れさせてしまう可能性が高いので、まったくお勧めはできません。
しかし、鉢を選ぶ時の選択肢が多い、汚れる心配が無いので室内に置きやすい、などの利点があるので、底穴の無い鉢を使いたいという方もいるかと思います。
そこで、今のところ成功している底穴の無い鉢での育て方を紹介します。
底穴の無い鉢で育てる際に絶対にやってはいけないことは、水のやりすぎです。
穴があろうがなかろうが、多肉植物を育てる上では一番注意すべき事なのですが、穴が無い場合には、余分な水の逃げ場が無いので特に注意が必要です。
水やりのタイミングを、厳格に日数で決めるのは危険です。
多肉植物の水やりは、週に1回や10日に1回などと言われますが、それはあくまで目安です。
10日間、晴天続きの事もあれば、雨続きの事もあります。
同じ10日間でも鉢の中の水分量はまったく違ってきます。
鉢の中に水分が残っている事に気付かずに、さらに水をやってしまうと、あっという間に根腐れしてしまいます。
さて、そこで水をやりすぎない工夫ですが、単純で確実な方法があります。
それは、重さを計る。
これだけです。
まず、完全に乾燥した状態の鉢植えの重さを計ります。
完全に乾燥しているかどうかは、1日前に計った重さと比較して、重量の差が0~2g程度であれば、蒸発する水が無いので乾燥していると判断して良いかと思います。
この数値をメモって鉢の下にでも入れておきます。
水を与えると、その分の重量が加算されるので、
重量ーメモした数値=鉢の中の水分量
となります。
以後、水をあげるときに重さを計れば、鉢の中に残っている水分量を正確に把握できるので、水のやりすぎを防ぐことができます。
この方法ですと、土の乾き具合を見る必要もないので、好きな飾り砂を敷き詰めることもできます。
また、一度に与える水の量は少なめにします。
直径10cmの円形の鉢ならば、水の量は40cc以下で良いと思います(鉢の深さにもよります)。
40ccでも、大雨が30分降った量に相当します。
計算式: 鉢の面積(5×5×3.14)㎠ ×降水量10mmの雨(1)cm × 時間(0.5)h=水量(39.25)cc
鉢を傾けて水を捨てる必要が無いので、土が崩れる心配もありません。
土質はなるべく細かいものが良いです。
市販されている赤玉土(中)程度の大きさの粒だけですと、すき間が大きすぎて土全体に水が染み渡りません。
少量の水でも鉢の底に溜まってしまい、根腐れの原因となってしまいます。
私の場合は、
を、層状にして植え付けています。
植え付け方は、下記リンク先の記事で紹介しています。
3年間、底穴の無い鉢で育て続けた結果がこちら。