私は自然の野山を歩き回るのが好きで、よく散策に出かけます。
野鳥好きなので、バードウォッチングがメインの散策ですが、最近は石に興味が移っています。
関東在住で自然の少ない都市部育ちの私は、近くに綺麗な石など落ちているはずもないと思っていました。
ところが意外にも、関東周縁の山や川には、宝石並みに美しい石が転がっているのです。
この秋も綺麗な石に出会えたので、マクロ撮影で大きく撮ったものをいくつかご紹介します。
デュモルチェ石
鮮やかな青色をした美しい石です。
関東近郊でも、何か所かで産出するようです。
この石は栃木の那須産です。
放射状に結晶化するので、拡大して見ると、鮮やかなアジサイのような模様を確認できる事があります。
柘榴石(ガーネット)
火山岩に伴って産出する鉱石で、火山大国の日本ではたくさん産出します。
大きな結晶に育つものは珍しく、ほとんどが砂粒程度の大きさにしかなりません。
この石は長野のお山で拾いました。
綺麗な結晶体の柘榴石で、光に透かすと深いワインレッドに輝きます。
なぜか遊歩道に落ちていて、初めはトランジスタでも落ちているのかと思いました。
おそらく台風19号の大雨で、どこからか流れてきたものだと思います。
鉄ばん柘榴石か、満ばん柘榴石だと思います。
黄鉄鉱
金のような輝き方をする鉱物です。
日本ではありふれた鉱物で、鉱山の近くを探すと結構簡単に見つかります。
幾何学的な形の結晶体は見ていて飽きません。
ルーペで眺めていると、謎の遺跡の中を探検しているような気分になれます。
綺麗な立方体に育った結晶は、自然が作り出したとは思えないほど見事です。
黄銅鉱
黄鉄鉱に似ている鉱物で、こちらもありふれた鉱物です。
基本的には金色をしていますが、薄い皮膜を作っている物は虹色に輝きます。
初めて見つけた時は、何かすごく珍しい鉱物のように見え、ぬか喜びした記憶があります。
左奥に見えている緑色の部分は孔雀石です。
豪華な名前に負けない鮮やかな色の鉱物ですが、その正体はいわゆる緑青(ろくしょう)です。
10円玉が錆びると浮いてくるアレです。