石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

小型の硬葉系ハオルチアが好きらしい

人の好みは十人十色、多肉植物の好みも人それぞれです。

私は白い植物が好きで、育てている多肉植物も白いものが多いです。

他には特にこだわりは無いと思っていたのですが、厳選して連れ帰ってきた植物達を見渡してみると、他にも好みの傾向が見えてきました。

その1つが、ツンツンしている小型の硬葉系ハオルチアです。

思えば、石と多肉植物のコレボレーションを始めるきっかけとなった多肉植物も硬葉系ハオルチアでした。

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処女作の「松の雪」

硬葉系ハオルチアの何が良いのかと聞かれても返答に困るのですが、まぁ、好みの理由なんて自分でもよく分からないものです。

 

そんなわけで、自信をもってお勧めはできませんが、個人的には可愛いと思う硬葉系のハオルチアを2種類紹介します。

 

パークシアナhyb

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黒っぽいザラザラした葉を持つ、極小のハオルチアです。

透明な窓もなく、ものすごく地味です。

興味の無い人に整理を任せたら、雑草として抜かれる可能性大です。

 

大きさは2cmくらいしかありません。

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小型種のルテオローザ(右)と比べても、圧倒的に小さいです。

極小サイズでありながら、荒々しい葉の質感は魅力的です。

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パークシアナの交配種のようですが、おそらく五重の塔あたりが片親ではないかと思います。

 

ハイデルベルゲンシス

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仰々しい名前のハオルチアです。

こちらも、小さくて地味なハオルチアです。

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ルテオローザより一回り小さいくらいでしょうか。

 

葉の先端に小さな三角の窓を持っています。

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窓がちょっとわかりにくいですね。

もう少しぷっくり育てたら、窓も目立つようになって、より可愛らしくなると思います。

 

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葉の縁にはノコギリ状に歯が生えていて、結構荒々しいです。

柔らかい歯なので、触っても全然痛くはありません。

 

ハイデルベルゲンシスは園芸種ではなく、ハイデルベルグ周辺に自生する固有種(固有亜種?)のようです。
ハイデルベルグと言っても、城で有名なドイツの都市ではなく、南アフリカにある町の名前です。

 

和名は「姫寿」という、おめでたい名前がついています。
しかし、「姫寿」で検索すると、どう見てもレツーサにしか見えないハオルチアが多数ヒットします。
レツーサの和名は「寿」で、どうやらレツーサ交配の小型種を小さな寿ということで「姫寿」と名付けてしまっている物があるようです。
それで混乱がおこり、レツーサをハイデルベルゲンシスとしてしまったり、レツーサ雑種の斑入りをハイデルベルゲンシス錦としているケースも多いようです。

珍しい名前に錦をつけると高く売れますからねー・・・

多肉植物について調べる時は、園芸品種名が溢れている日本のサイトはあまりアテにせず、海外のサイトも含めて調べた方が良いです。

(ここで紹介しているハイデルベルゲンシスも、あくまで流通名「ハイデルベルゲンシス」で入手したものであって、原種かどうかは定かではありません)