石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

実生エケベリアの幼苗に病変

5月に種を蒔いて、順調に育っていたブラックエボニーの幼苗に異変が生じてしまいました。

 

異変を発見したのは、ルーペを使って健康診断をしていた時です。

10倍程度のルーペは、ダニの発見や病気の診断、発芽のチェックと、多肉植物を育てる上でとても役に立つので、1つ持っておくと便利です。 

 

異変があったのはこの株です。

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本葉も増えてきて、だいぶ大きくなってきました。

一見、健康そうに見えるのですが・・・

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よく見ると、葉の裏に毛のようなものが生えています。

ただの産毛にも見えますが、ブラックエボニーにこんな産毛は生えていません。

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カビに侵食されていますね、コレ・・・。

たぶん、うどんこ病の初期症状かと思われます。

 

他の苗も丹念に調べてみると・・・

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あー・・・これもやられてますね。

同じ鉢に植えてある幼苗が5つ程やられておりました。

 

まだ初期の症状なので、助けられるかもしれません。

うどんこ病に代表されるカビが原因の病気は、薬剤が効きにくいのが厄介です。

しかし、オススメの殺菌剤があります。

パンチョです。

名前は可愛いですが、頼れる奴です。

園芸用の薬剤は適用病害がズラッと並んでいるものが多いですが、パンチョはうどんこ病専用薬です。

適用範囲が狭い代わりに、効果は抜群です。

 

まだ小さな幼苗なので薬害が怖いのと、症状が出ている範囲が狭い事から、散布では無く、直接筆で患部に塗りつけました。

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カビ菌が綺麗に無くなりました。

カビはしつこいのでまだ安心はできませんが、なんとか救えそうです。

経過は追って記事にいたします。

 

ちなみに、根っこにも似たような産毛が生えていることがありますが、あちらは根毛といって大切な器官ですので、いじってはいけません。

 

 ↓その後の様子