先日園芸店を訪れた際、アルバイトと見られるお嬢さんが、ラウイ満載のトレイにシャワーで水やりをしていました。
結構な勢いでシャワーをぶっかけてまして、ラウイにそんな勢いで水かけないでーと心の中で叫んでしまいました。
お仕事は効率も大事ですから、余計なお世話なのは分かっているんですけど・・・。
ラウイというのは、こちらの白い多肉植物です。
白粉を纏っており、勢いよく水をかけると粉が落ちてしまいます。
普通の草花に勢いよくシャワーをかけるのはダニ落としになるのでいいんですけど、粉物は粉を落とすと逆にダニが付きやすくなりますし、ラウイなんかは白さが命ですからね。
ところで、シャワーとゲリラ豪雨ってどちらが水の勢いが強いか知っていますか?
「バケツをひっくり返したような雨」なんて表現もありますし、土砂降りの雨はシャワーよりもずっと強いように感じます。
しかし、答えは意外にもシャワーの方が圧倒的に強いんです。
雨の強さは、1時間あたりの降水量20~30mmで強い雨、30~50mmで激しい雨と表現されます。
日本記録は1982年、長崎で187mmというとんでもない記録があるようです。
例えば、激しい雨とされる30mmの雨。
外にコップを置いておくとどのくらい水が溜まるかと言えば、1時間で3cmです。
1分ではなく、1時間で3cmです。
シャワーならあっという間に3cmくらい溜まりますよね。
日本記録の豪雨でさえ、1時間で19cm、1分で3mmしか溜まらないんです。
雨に比べると、いかにシャワーの水量が多いかが分かりますね。
勘違いしないでいただきたいのは、あくまで小さな範囲で観測をした場合の話で、豪雨の水量が大したことないわけではありません。
1時間で3cmといえど、これが広大な範囲に満遍なく降るので、総量は膨大になります。
半日も降り続けば、総量はさらにすごい量になります。
水は低い方へ流れますので、低い土地は水浸しになりますし、最終的に行きつく河川はあっという間に溢れかえります。
結局、何が言いたいのかと申しますと、シャワーの勢いって思っている以上に強いので、粉物多肉に水やりするときは優しくやりましょうという話でした。