今年も満開のメセンブリアントイデス。
一つ一つ受粉させるのは結構面倒な作業になるのですが、今年も頼れるお手伝いさんが来てくれました。
体長1cm程のコハナバチです。
れっきとした蜂なので、針を持っていて刺す事もあるそうですが、基本的にはおとなしい性格なので、掴んだりしなければ刺される事はありません。
接写しようとしてお仕事の邪魔をしても、迷惑そうに飛び回るだけで刺されたことはありません。
後ろ足の付け根に花粉を抱え込んでいるのがわかります。
この状態でほぼ全ての花を経由して帰っていくので、全部の花を受粉させる事ができるんですね。
ホント優秀で助かります。
メセブリの花はメシベが突出しているので、ハチの体に密着しやすいようです。
写真でもしっかり受粉しているのがわかります。
以前、メセブリは風媒花ではないかと書いたことがありましたが、間違いなく虫媒花ですね。
オシベの細かいヒダは、風を受けるものではなく、虫の足場になっているようです。
室内に置いているメセンブリアントイデス錦は、ハチが入ってこれないので自分の手で人工受粉をしました。
しっかり花粉を付けたはずなのですが、斑入り種はやはり弱い為か、なかなか結実してくれませんでした。
半ばあきらめていたところで、最後の1つ、先端の花が結実してくれたようです。
種子が採れたとしても、数が少ないので斑入り種が出る可能性は低いと思いますが、宝くじでも買ったつもりで蒔いてみようと思います。