2023年に蒔いた多肉・サボテンの幼苗の様子です。
フライレア・豹の子(Frailea pygmaea)です。
おしくらまんじゅうしております。
1つの鉢に蒔きすぎました。
3年前にも海外輸入物のフライレアの種子を蒔いた事がありまして、その時は1つも発芽しませんでした。
その翌年に採取したばかりのフライレア・アフィラネンシスの種子を手に入れて蒔いたところ、全て発芽しました。
今回も採れたての種子で、全部出ました。
フライレアの実生は種子の鮮度が大事なようです。
試しに「フライレア 鮮度」で検索してみると、ベテラン実生家さんの「フライレアの種子は鮮度が大事」というコメントがいくつもヒットしました。
やはり鮮度が命なんですね。
フライレアの種子を買う時は、採取して1年以内、できれば採取したての種子を購入するのがお勧めです。
ギムノカリキウム・強刺スーパーバッテリーかツルビニカルプス・精巧殿のどちらかです。
名札付けてないのでわからなくなってしまいました。
大きくなればどっちか分かるからいいか、と開き直っております。←名札付けろ
この産毛の生えたトゲはツルビニカルプスっぽいので、精巧殿かなぁ。
とすると、こっちのシャキッとしたトゲがスーパーバッテリーか。
ディッキア・アリゾナ ’Ice’です。
小さいながらも、もうディッキアっぽさが出ていますね。
葉はテカテカしていてプラスチックのようです。
これを見ると、以前紹介したディッキアっぽくないディッキア、ブレビフォリア・ムーングローって、間違いなくディッキアなんだなと納得できます。
12月に蒔いたばかりのコノフィツム・ブルゲリです。
逆光に照らすとキラキラして宝石のようです。
発芽率50%くらいを想定して蒔いたのですが、発芽率が良すぎてうれしい悲鳴です。
2年くらい植え替えないつもりで鉢の下層に培養土を混ぜたのに、早々に植え替える必要に迫られそうです。
エケベリア・ルテアです。
ルテアは1度実物を見てみたいと思っていたんですけど、探しても見つからず、だったら種から育ててしまえといういつもの流れです。
10粒中9粒発芽で、今のところ順調に育っています。
3月頃植え替えれば、夏前にはルテアの面影が見られるのではないかと期待しています。
ルテアの隣でワサッとしているのは、セダム・ミクロスタキウムです。
実生した株から採れた種子を実生した、2代目の子になります。
発芽するまで少しぐずついたのですが、最終的には全部出てワサッとしてくれました。
ミクロスタキウムはセダムのくせに葉挿しができず、子吹かないので株分けもできず、胴切りも微妙で、実生で増やすしかないという曲者です。
でもその分、実生は簡単かなという印象です。
セダム・スアベオレンスの自家受粉か、ミクロスタキウムとの子です。
ミクロスタキウムを受粉させた時に使った筆を、いたずらにスアベオレンスの花にこしょこしょやった記憶はあるんです。
で、枯れた花柄を捨てる前に、試しに逆さに振ってみたらタネが出来ていてビックリという顛末です。
今の段階だと、まだどちらか分からないですね。
できればミクロスタキウムとの子であって欲しいです。
手前がフィロボルス・エーンリエット、奥の赤いのがフォーカリア・赤怒涛×怒涛です。
どちらもユニークな姿をしていて、面白いです。
フィロボルスは発芽するまでの時間にバラツキがあり、蒔いてから1ヶ月以上経ってから芽を出すものもありました。
最終的には全部出たのではないかと思います。
こちらは春に蒔いたフィロボルス・エーンリエットです。
発芽率は60%くらいと、秋蒔きに比べるとかなり低かったです。
種子が成熟していなかったのか、気温によるものなのか。
発芽率は低かったものの、成長期の秋に目一杯成長できたので、立派に育っております。
花が咲くまでワンシーズンは差が開きそうなので、実生でどんどん増やす目的なら春蒔きもアリですね。
ここまでは順調なものばかりでしたが、種子は当たり外れがあるもので、残念な結果に終わった物もあります。
ストマチウム・スアベオレンスです。
11粒蒔いて、1つだけ発芽しました。
鉢に小さな芽がポツンとしているのは寂しいです。
ゼロよりは全然マシなんですけどね。