石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

硬葉系ハオルチア・松の雪の胴切り:結果

背が伸びてしまった硬葉系ハオルチアの「松の雪」を胴切りした結果の報告です。

 

過去の記事はこちら 

 

胴切りする前の写真です。

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見事に上に伸びてますね・・・

これを二段階で胴切りする事にしました。

最初に胴切りした切断面からは、新芽が2つ出てきました。

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胴切りしてから3ヶ月、成長速度は遅いですが、確実に育っています。

 

カットして仮植えした苗は、ガッチリ根付いて微動だにしなくなりました。

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植え付け直後は、葉がどんどん赤くなっていきましたが、水が吸えるようになると緑色に戻りました。

葉色の変化は、根の様子を推測するバロメーターになりそうです。

 

葉色が完全に緑色に戻ったタイミングで、2段階目の胴切りをしました。

胴切り後、切断面には5日で新たな芽が出てきました。

(下の写真は2週間ほど経過した現在の様子です)

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最初の胴切りでは芽が出るまでに21日かかったので、だいぶ早い芽吹きです。

芽吹きの早さは、気温や湿度、切る位置にも関係ありそうです。

 

カットした苗は、1週間乾燥させた後、湿らせたポリエステル綿の上に乗せておきました。

こちらは、湿らせてから4日目で発根が確認できました。

硬葉系ハオルチアは、乾燥させた後、湿った場所に置くことで、安定して発根してくれるようです。

根の出た株は植える場所が無いので、アメシスト鉢の石を抜いて、そこに秋まで居候させてもらう事にしました。

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鉢のバランスが崩れてしまいましたが、もともと放熱目的でアルミ箔を巻いているので、美観も何もあったもんじゃありません。

夏は夏越しさせる事が優先で、見た目はどうでもいいのです。

 

胴切りの際に外れてしまった葉を葉挿ししてみた結果ですが・・・

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軟葉系ハオルチアと違って、こちらは芽が出る気配がまったくありません。

萎れる気配も無いので、気長に待っていればいつか芽が出るかもしれません。

 

結果

「松の雪」の二段階胴切りが無事成功し、元株共々、成長の軌道に乗せる事ができました。

十二の巻派生種の硬葉系ハオルチアは、問題なく胴切りができるようです。

動きが遅いので、焦らずのんびり待つのがコツではないでしょうか。

葉挿しに関しては、相当気長に待つ必要がありそうなので、お勧めはできません。