石と多肉植物

多肉植物の育成・実生、天然石とのアレンジを紹介しています。

丈夫で育てやすいアドロミスクス属

多肉植物の一属にアドロミスクス属というのがあります。

私は大好きなのですが、一般的にはあまり人気が無いようです。

アドロミスクス属は変わった色や模様をしている物が多く、気持ち悪いと受け取られる事も多いのでしょう。

万人受けはしないかもしれませんが、好きな人は好きなマニアックな多肉植物だと思います。

 

楊貴妃の扇です。

通称「カビた餃子」。

いや、通称じゃなかった私が呼んでるだけでした。

 

アドロミスクス属は総じて丈夫で育てやすいです。

暑さに強く、寒さにはそれなり、乾燥にも強いです。

栽培の容易さは、多肉植物で最も育てやすいと言われる朧月・秀麗のレベルだと思います。

増やすのも簡単(一部例外アリ)で、取れた葉を転がしておくだけで芽が出て増えていきます。

 

フィリカウリス・レッドスポット。

トウガラシのような形と赤い斑点模様が素敵です。

個人的にはロイコクロリディウムを連想してしまいます。

ロイコクロリディウムとはカタツムリを乗っ取る寄生虫で、とんでもなく気持ち悪いので知らない方は検索しない方がいいです。

 

雪御所です。

真っ白な粉物アドロミスクス。

白い多肉好きとしては外せない逸品。

流通量が少ないようで、出会うまでに時間がかかりました。

 

ヘレー・レッドドリアン。

細かいヒダに覆われた独特な姿をしております。

今は紅葉から覚めて緑色をしていますが、冬には赤紫色に染まります。

ヘレーはアドロミスクスの中では難物で、栽培は難しめと言われています。

個人的に育ててみた感じでは、成長は遅いですが、丈夫でそれほど難しくはないかなという印象です。

この葉はコケの生えた石に擬態しているのでしょうか。

見事な物ですね。

 

アザラシ。

でっぷりとしたフォルムにゴマフ模様の可愛らしいアドロミスクスです。

クーペリーの選抜種と言われていますが、形的にインディアンクラブの血が入ってるのではないかと感じます。←あくまで推測です。

まさにゴマフアザラシ

贔屓目無しで可愛い多肉だと思います。

 

hemisphaericus HB2226。

黒い斑点がクッキリ出ている松虫のフィールドナンバー付き品種です。

葉が青白いのでチョコミントっぽくて好きです。

育て始めてから2年経ちますが、茎が太くなり、木立ちしてきました。

この品種は私の知る限り最も葉の落ちやすい多肉植物で、軽く触れただけでポロっと葉が取れてしまいます。

風の強い日なんかは、触れずとも葉が転がっている始末です。

取れた葉からはもれなく芽が出てくるので、繁殖するために葉を落としているものと思われます。

 

(上の葉挿し写真を撮っている最中、木立ち株をベランダの縁に置いておいたのですが、風が吹いてベランダの内側に落下してしまいました。最も葉の取れやすい多肉にそんな事が起こったら結果はまぁご想像どおりで、顛末は次回にでも書きます・・・泣。)